CMS triangle arbitrage
http://www.risk.net/digital_assets/2465/mccloud.pdf
通常の金利スワップは金利満期とCFの交換間隔を合わせる。例えば、3ySwap against 6mLiborなら、(凡そ)6ヶ月ごとに6ヶ月libor金利が交換される。
一方、CFの交換間隔と金利満期が一致しない金利スワップをCMS(constant maturity swap)という。
CMSはTARNなどの仕組債に組み込まれていることも多く、マーケットでも出物は多いと聞くが、CMSをunderlyingにしたデリバティブとCMSのスプレッドをunderlyingにしたデリバティブとで異なる値付けをされていることが多い。例えば、CMS rate optionに対してはCMSレートがある確率過程に従うとしてoption valueを計算する一方、CMS spread optionに対しては、CMS spreadがある確率過程に従うとしてoption valueを計算する。この場合、両者の間に裁定関係が発生しないのかは自明ではない。
このRISKでのMcCloud氏の記事は、この裁定関係がいつ発生するのかに関する理論的な考察と、実際のマーケット環境から2009年はこのような裁定取引が有効であったことの2点を説明している。